• リハビリ専門職の目線でプロレスを語ります

邪道がバレットクラブに加入してからというもの、本人へのクソリプが目に付きます。ヒールレスラーへのブーイングは必然と言えますが、偶然「この身体障害者が!」という邪道へのリプを見てしまい非常に腹が立ちました。

邪道は2017年10月に脊柱管狭窄症の手術をしています。今回はこの疾患について紹介します。

脊柱管狭窄症とは何なのか

背骨の中を通る脊髄からの神経の通り道を脊柱管といいます。脊柱管狭窄とは、この脊柱管を構成する骨や靱帯の肥厚、椎間板の突出などで脊柱管が圧迫を受け狭くなる病気のことを言います。

加齢に伴う脊椎の構造的な変化が原因のことが多く、プロレスラーは受け身を取る場面が多いため必然的に背骨の変形が通常よりも速いと言えます。

脊柱管を通る脊髄神経の模型

この疾患の症状としては、

・腰痛、臀部痛

・足の筋力低下

・足の痺れ

・排尿、排便障害

・間欠性跛行 → しばらく歩き続けると足が痺れたり痛くなり、少し腰を曲げて休むと症状が軽快する

以上が特徴的なものとなります。服薬やリハビリで対応出来なくなったり、失禁するようになったり、足が明らかに麻痺してしまったり、100m以上歩けなくなった場合は手術が適応となります。

ただし、手術後も足の筋力低下や痺れが少し残る場合もあり、手術をしたからと言って完璧に治るとは限りません。また、神経が圧迫されていた期間が長いと、手術をしてもあまり効果がない場合もあります。

人間誰しも全盛期を保てる訳ではない

2006.07.08 IWGP Jr. TAG EL SAMURAI & TAGUCHI vs JYADO & GEDO

個人的にFMW時代の印象はあまりなく、新日参戦後のCTU時代が最も印象に残っています。邪道・外道ともにバキバキな身体に仕上がっています。この辺りが全盛期だったと思います。

手術後は2018.7.14 G1の開幕戦で復帰戦を行なっており、この時は現地で観戦していたのですが、あまりに動きがぎこちなかったので冷や冷やしたのを覚えています。その後は左足の負傷で再度欠場しています。

現状ボロボロの状態でプロレスをしており、竹刀攻撃などのラフプレーでお茶を濁しています。まともに走れないのでロープワークも非常に怪しいです。

ですがリハビリ職の人間からすると、手術をしたにもかかわらず動けている方だと思いますし、手術をしてでもプロレスがしたいという点に心打たれます。

同情は失礼に当たると思いつつ

「手術していても頑張ってるんだから応援しろ!」なんて無粋なことは言いません。

ただ、動きがぎこちないからといって「障害者」と叩くのはどう考えても間違っています。ヒールレスラーには何を言ってもいいのでしょうか。クソリプを送る前に考えて欲しいです。

でもタッグリーグでの決め台詞はダサかったのでやめた方がいいと思います。